池利の歴史

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池利の歴史History

創業嘉永三年、こだわって百七十有余年。代々受け継ぐ手延べの技を守り続けています。
池利のこれまでの歩みをご紹介いたします。

  • 嘉永三年1850

    初代、利平が素麺作りを始める。
    初代利平は、嘉永三年、大和平野で栽培された小麦を用いて石臼で粉を挽かせ、良質の素麺を作って奈良県下一円に販売いたしました。これが抑々の始まりで、今からではもう百七十年前になります。
  • 明治二十一年1888

    県外取引が始まります。
    次に二代目、岩太郎が跡を承け、更に高級素麺を造ることに工夫を凝らし、明治二十一年、初めて県外、大阪の青地泰三商店と特約販売が始まりました。
  • 大正十三年1924

    大阪三越百貨店と取引開始。

    夏場は各家庭で素麺を食べる風習があること、天神祭で四貫八百匁(十八キロ)詰めの素麺がよく売れることなど、素麺の需要を背景に、大正十三年に大阪高麗橋の三越百貨店での販売が始まります。

    大正14年 素麺製造風景
  • 大正十三年1924

    包み売りの開始。
    細い素麺は高級品ほど繊細で毀れやすいので、商品は親切丁寧に包装する必要がありました。包装には殊更に意を注いでいましたが、ある時大阪の松屋町で玩具をセロファン紙で包装しているのを見かけ早速素麺をセロファン包装に踏み切りました。
    この試みから各地の百貨店で、セロファン包みが初登場しました。
  • 昭和三年1928

    次々と各地の百貨店で販売開始。
    三越百貨店でのお取引が始まり、大丸、高島屋、十合、松坂屋、阪急などの百貨店さんから素麺のご相談を受け、翌年昭和四年には、大阪上本町の三笠屋(近鉄百貨店の前身)や大阪九条の井筒屋、京都の大丸、高島屋とも取引が始まり、品質の向上と生産の増強に資金を注ぎ込み、専心努力することとなりました。
  • 昭和三年1928

    御大典記念国産振興博覧会で受賞。

    昭和三年、東京上野公園で催された御大典記念国産振興では、純白、玉子、薄茶素麺の三種とも、全国で唯一の有功賞金牌並びに賞状を受賞いたしました。

    賞状
  • 昭和四年1929

    三色素麺(玉子素麺、薄茶素麺)の誕生

    玉子入りのお茶菓子からヒントを得た玉子素麺、宇治の挽茶を入れた薄茶素麺が誕生しました。
    三色素麺は、木製化粧箱に色どりよく詰め合わせ、進物品の需要が多くなり、百貨店でも販売されることとなりました。

    現在の三色素麺
  • 昭和六年1931

    大丸京都店で素麺作り実演。

    現在では、よく見る実演販売ですが、当時の宣伝としては例がなく画期的な催しとなり、多くの方に三輪素麺を広めることができました。

    昭和6年 大丸京都店で素麺作り実演
  • 昭和二十七年1952

    株式会社池利商店を設立。
  • 昭和二十九年1954

    東京営業所を新宿に設置。
    第二次世界大戦中、素麺は統制を受けた受難の日々でしたが、昭和二十九年には東京営業所を新宿に開設いたしました。
    そして、既納の三越本店や大丸、高島屋を基盤として新しく横浜高島屋、伊勢丹、西武、東武をはじめとした関東の百貨店へも三輪素麺を納入することとなりました。
  • 昭和二十九年1954

    三輪素麺が全国へと広がる。
    東北の仙台三越、北海道の札幌三越、今井百貨店など次々と三輪素麺は全国へと広がりました。
  • 昭和五十五年1980

    三輪素麺茶屋「千寿亭」開設

    三輪に来られる方においしい三輪そうめんを食べて頂きたいという想いから四代目が開設しました。

    三輪素麺茶屋「千寿亭」
  • 平成七年1995

    株式会社池利に社名変更。
  • 平成二十八年2016

    農水省の特定農林水産物等登録証
    「地理的表示」に認定。

    地理的表示保護制度とは…伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が、品質等の特性に結びついている産品が多く存在しています。 これらの産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度が「地理的表示保護制度」です。

  • 平成二十九年2017

    三輪素麺が大和さくらいブランド
    として認定。

    地域ブランドによる活性化を目指し、桜井市の地域資源として三輪素麺が認定されました。

  • 平成三十年2018

    ならHACCP認定取得

    奈良県HACCP自主衛生管理認証制度(通称:ならHACCP)は国際的に認められた食品衛生管理手法HACCPを奈良県として、より安全な食品の流通をめざし普及促進するために導入されたものです。
    株式会社池利および株式会社池利素麺工場に対して認証されました。

池利のこれからFuture

そうめんのリーディング
カンパニーを目指して

池利はこれから、そうめんというジャンルの
リーディングカンパニーとして
お客様から必要とされる企業であり続けたいと考えています。
そのためには「そうめん」=「池利」というようなファーストコールカンパニーになれるよう、
お客様のニーズにお応えできる商品開発により一層の想いで取り組んで参りたいと思います。

弊社の栄誉Award

大正13年昭和天皇御成婚、昭和3年曠古の御大典、昭和7年大和平野での大演習行幸の砌前後3回にわたりまして、弊社謹製素麺を献上。
以来毎年、皇居をはじめ各宮家の皆様に御嘉納頂いております。
また、昭和3年5月東京上野公園で開かれました御大典記念国産振興博覧会では、
純白・玉子入り・抹茶入りの3種とも全国唯一の有功賞牌を受け、
その他の各地の博覧会に出品して金銀牌、褒賞を十数回受賞いたしました。

  • 大正の名誉金牌
  • 昭和の有功賞牌